家庭訪問のマナーは大丈夫?先生の座る位置やお茶出しのタイミングはコレ!
新学期が始まり、子どもたちもやっと新しい学年のリズムに慣れだした頃、親御さんの気分をちょっとユウウツにさせる行事が「家庭訪問」です。
もちろん、スイーツ作りが大好きで「先生に何作ってあげようかなぁ~」と張り切る方もいますが、大抵の方は「部屋、片付けないと~」と思案顔になるものです。
さて、スイーツ作りやお部屋の片付けも大切ですが、家庭訪問のマナーは大丈夫ですか?毎年あることだからこそ、今一度、確認してみましょう。
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家庭訪問とは?
まず「家庭訪問」は、なぜ行われるのでしょうか。
実は、いちばんの目的は、先生自身が児童・生徒宅までの経路を確認することです。
突然、児童・生徒の家まで訪問しなくてはならなくなった時に、一度確認しておけばスムーズに行けるからです。また、近所に他にどんな子がいるか、ということも確認しておけば、役に立つこともあります。
ですから、基本的には玄関先でも用は終わるのですが、せっかく自宅まで行くなら、ということで、親子での懇談も10分間ほどですがセッティングされるのです。
家庭訪問のマナー
「玄関先まででも大丈夫」と言われても、先生に部屋に上がっていただくのなら、やはり適切なマナーでお迎えしたいですよね。でも、相手が先生だからといって、そんなにしゃちこばることはありません。普通のお客様と同じように対応すれば良いと思います。
まず、玄関でのあいさつは、手短にしましょう。時間の限られた訪問ですので、長話しは不要です。
次に、お部屋にご案内しますが、お部屋に入ってからの詳細は、次項で説明しますので省きます。
お部屋での懇談は、前置きを長くせず、聞きたいポイントをいくつかに絞って質問しましょう。あらかじめ、質問事項を箇条書きにしておいても良いでしょう。
次のお宅の訪問予定があるのなら、タイミングを見計らって、話を切り上げるようにしましょう。
保護者の話をさえぎることは、なかなか先生からはしにくいでしょうから、まだ聞きたいことがある場合は、後日、お便りなどに書いてみましょう。
懇談が終わったら、玄関までお送りします。できれば玄関先で、お子さんと一緒に先生をお見送りすれば、気持ちよく家庭訪問を終えることができるでしょう。
先生の座る位置
さて、先生をお部屋にお招きした時に、先生を案内する位置が問題となりますが、お客様ですので、上座に座っていただくのがベターでしょう。
和室の床の間がある場合はその前の位置で、無い場合や洋室の場合は、入り口からいちばん遠い所になります。いずれも、先生がどこに座って良いのか迷われないよう、こちらから場所をお勧めしてください。
お茶出しのタイミング
次にお茶出しのタイミングです。時間の限られた訪問ですので、先生をお部屋に案内した後、キッチンに引っ込んでお茶の用意をしに行くと時間も取られますし、その間、先生も手持無沙汰になってしまいますので、できればそのお部屋にポットと急須の用意をしておき、お話を始めながら、給仕をするようにした方が良いでしょう。
ところで、このお茶出しなのですが、もしかすると、お茶を出しても飲まれない先生が多いのではないですか?
学校からのお便りにも「家庭訪問の際の茶菓の用意は必要ありません」と書いてあるところがあると思いますが、はっきり言って「お茶は飲めない」という事なのです。だいたい、午後1時頃から5時頃まで、多い先生は10軒近くの家庭訪問をされます。
その行く場所で、必ずお茶を飲んでいたらお腹はタポタポになりますし、トイレも近くなるでしょう。また、Aさんのお宅では飲んで、Bさんのお宅では飲まなかった、という話が伝わると、保護者の心証を害してしまうことにもなり兼ねません。
ですから、たとえお茶を出されても、飲まれない先生が大多数だ、という認識は持っていた方が良いと思います。
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体験談
実は、私の夫は教員です。かつて担任を受け持っていた時に、彼の机の上にこんなプリントがあるのを見つけました。
「家庭訪問の際には、お茶はいりません。ただし、コーヒーなら大丈夫です。」「何という横着な担任!?」と思い、私はどうだったのかを彼に尋ねました。その返事。
「どこの家でもコーヒーを出してくれたけど、全部飲んでたら、最後はトイレに行きたくなってて、しっかり話も聞けなかった~」
こんな先生に担任された生徒さんたち、ごめんなさい。
まとめ
まだ、土曜日の授業がある頃は、家庭訪問の日程にも余裕があったのか、先生方も30分ぐらいゆっくりされて、たくさんお話をした覚えがありますが、最近は、駆け足のように過ぎて行く家庭訪問で、ちょっと淋しく感じます。
保護者も忙しくなってきているのか、「子どもの担任と話したのは、家庭訪問の時だけだ」という方もいますが、先生とのコンタクトを取ることが、我が子の様子を知るいい機会になりますので、積極的に学校とはかかわってもらいたいものです。
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