うなぎ価格が高騰!土用丑の日を前に相場を知りたい

一説によりますと、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣を生み出したのは、エレキテルの発明で有名な平賀源内だと言われています。

暑い夏に売れなくて困っていたうなぎ屋さんが、平賀源内に相談に行ったのが、事の発端ということらしいです。真偽のほどは、定かではありませんが…。

最近では、「クロマグロの養殖」に成功した近畿大学の准教授が、うなぎの味・食感に極めて近い「ナマズ」の養殖に成功し、そのコストはニホンウナギの半分程度というニュースも入ってきました。

レッドブックデータ入りしたニホンウナギに、そのうち取って変わるかもしれません。


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うなぎとは?

うなぎ価格高騰
わたしが目にするうなぎとは、すでに串を打たれ茶色く焼かれてパッキングされた蒲焼きですが、その正体は細長く、体表がヌルヌルしたお魚です。

ビタミンAとタンパク質を豊富に含み、滋養強壮に優れた食材です。夏バタ防止として、土用の丑の日にうなぎを食するのは、非常に理にかなったものと言えるでしょう。

うなぎの生態はまだ謎が多く、海で産まれ、川や湖で育ち、また海に戻り産卵するようですが、ニホンウナギの産卵場所が特定できたのは、つい最近のことです。

レッドブック対象種ですので、養殖でしか食べることはできませんが、その養殖の定義にも問題があるようです。

日本人と大手スーパーの無知も原因なのですが、外国から「養殖うなぎ」として買い付けているその多くは、「稚魚を捕獲して食用の大きさまで育てた半養殖」であり、「卵から孵化させて育てた完全養殖」ではない“うなぎ”なのです。これはウナギの稚魚(シラスウナギ)の乱獲を規制した、ワシントン条約に反する行為です。

うなぎ価格の推移

日本では“うなぎ”は江戸時代から親しまれてきた高級料理です。江戸時代には、江戸城のお堀にも多数のうなぎが生息していたとの記録もあります。

当時は、多くのうなぎが生息していても、大量の捕獲技術がなかったこと、うなぎをさばく職人の絶対数が少なかったことから、うなぎの蒲焼きは高級料理だったのです。俗に「串打ち3年、裂き8年」と言われるほど、調理が難しい魚です。

その後、1970年台に、ウナギの稚魚を河口で大量に捕獲して飼育する半養殖が盛んになり、一時的に価格が安値安定しましたが、乱獲によりその後は稚魚の捕獲が難しくなりました。親になるはずだった稚魚を食べてしまったのですから、当然ですね。

1980年台には台湾が日本向けうなぎの養殖を、1990年台からは中国がヨーロッパウナギの稚魚を大量に養殖し、日本に輸出するようになりました。その結果、うなぎの市場価格は暴落することになりました。

この間のうなぎの100gあたりの価格は、
1970年:約1200円、1980年:約800円、1990年:約600円、2000年:約500円、2010年:約900円で推移しており、2014年は約1100円と上昇傾向にあります。
(総務省:消費者物価指数より)


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うなぎ価格が高騰している理由

2000年前後を底に、うなぎの価格は高騰を続けています。その理由は、ひとえに稚魚の乱獲によるうなぎの捕獲数の減少にあります。

うなぎの生態が不明であり、その産卵場所を特定できたのが、つい最近のことであり、人工受精によるニホンウナギの完全養殖に成功したのが2010年です。いまだ、研究室の段階であり、そのコストは天然うなぎの数十倍とも言われています。

天然うなぎと言えば、静岡県浜名湖が思い出されますが、そのシェアは国内に流通するうなぎのわずか0.3%と言われています。その天然うなぎの数十倍ものコストがかかる完全養殖のうなぎとは、いったい…。

ニホンウナギもヨーロッパウナギも稚魚の乱獲により、その漁獲高は年々減少していますので、うなぎの価格が高騰するのはやむを得ないことなのです。低コストで完全養殖ができるようになるまでは、うなぎの価格が下がることはないでしょう。

まとめ

高騰うなぎ価格
現在のところ、市場に流通するうなぎのほとんどは輸入品か、または国内養殖品です。食の安全を考えると、国産のうなぎを購入したいところですが、これも実は怪しい部分があります。

なぜなら、JAS法(農林物資の規格化等に関する法律)では、産地は「生育期間が長い場所」を表示することになっているからです。

古くは冷凍餃子から最近では消費期限切れの鶏肉など、食の安全に関して、極めて雑な中国製食材が不安視されていますが、うなぎも心配ですよね。

中国で養殖したうなぎでも日本国内での生育期間が長ければ、そのうなぎは「国産」という表示が許されるのです。

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