紅葉狩りとは?意味と由来を調べて秋を楽しむ!
津軽海峡を東西に横切るブラキストン線境界に、動植物の分布は大きく変わります。現住所は札幌ですが、青森で生まれ育ちましたので、この違いは身を持って実感しています。
わたしの気のせいかもしれませんが、北海道の紅葉には本州と比較すると「紅」が足りないように感じます。
そもそも「秋」という季節自体が非常に短く、夏が終わったと思ったらすぐ「初冬」という感じなので、仕方がないのかもしれません。
その割には“観楓会”と称して、紅葉狩りを兼ねて小旅行を行う習慣があるのは、なぜなのでしょう?ただ単に、宴会がしたいだけなのか…。
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紅葉狩りとは?
四季がはっきりとした日本では、その季節にあった行事があります。冬にはクリスマス(日本伝統行事ではありませんが…)・餅つき・雪まつり、春は桜を愛でるお花見、夏は花火に盆踊り、そして秋は紅葉狩りです。
桜は“お花見”なのに、なぜ“紅葉見”と呼ばないのでしょうか?本来“狩り”とは、野生動物を捕らえる狩猟の意味ですが、その後も果物を収穫することも指すようになりました。
例としてあげますと「いちご狩り」「さくらんぼ狩り」という言葉があり、実際に聞いたことがあろうかと思います。
それがさらに発展し、草花を鑑賞する行為も“狩り”に含まれるようになり、紅葉を楽しむことを“紅葉狩り”と呼ぶようになったようです。
由来
“紅葉狩り”の由来は平安時代まで遡ることができます。当時の貴族たちが、山野に入り赤や黄色に色づいた木々の葉を手折り、手にとって眺め楽しんだことが始まりという説があります。
美しい紅葉を楽しむためには、自分の足で山歩きをしなければなりませんが、当時の貴族にとって、自分の足で歩くということは野蛮な行為とされていたこともあり、この山歩きを“狩り”にたとえて、正当化したのではないかと言われています。
なお、紅葉狩りという言葉は、万葉集にも詠まれています。万葉集の編纂が8世紀後半(760年前後)頃ですので、1200年以上の歴史がある風雅な習わしですね。
意味
夏が過ぎ、気温がグッと下がってくると、野山の落葉樹は一斉にその葉を黄色や紅に染めていきます。早いところでは、北海道で9月中旬から見頃が始まり、時とともに南下し九州では12月上旬まで、紅葉を楽しむことができます。
いつもの風景でも、ちょっと顔を上げて見ると葉がきれいに色づいた街路樹が目につきますし、遠くの山が紅や黄色に染まっていることに気づくことと思います。
日常で楽しむ紅葉もありますし、家族やカップルでちょっと遠くの紅葉狩りの名所を訪れ、秋の訪れを楽しむのも良いと思います。
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紅葉体験談
子供のころはけっこう山(森)が近いところに住んでいました。近くにはちょっと深め沢があり、対岸が山野になっていました。
その沢の上から眺める対岸の紅葉は、真っ赤なもみじと黄色のいちょう、緑のままの杉がみごとなコントラストを描いていました。わたしの心の原風景です。
また、小学校の帰り道、10数人の悪友と森に入り、渋柿のなる木から大量の柿をもいで、雪合戦ならぬ、柿合戦をしたことが思い出されます。
まだ身が固い柿だったので、当たったら被害甚大です。森の中なのでほとんどは木に命中して、けが人は出ませんでしたが(笑)柿の木を1本、丸裸にしてしまいました。
日本の紅葉 秋の東北・栗駒山の紅葉 紅葉便り
まとめ
暑い夏を乗り切り、紅葉のシーズンを迎えますと心身ともにホッとするとともに、厳しい冬に備えなければという気持にもなります。秋は、酷暑と厳寒という厳しい季節の合間の一休みの期間です。
ここで体調を整えておくのはとっても重要なことですし、気持も少し緩めてあげたいところです。秋に色づく木々を眺めて、心と身体を癒してあげると良いと思います。愛する人や家族と一緒なら、その効果は何倍にもなるでしょう。
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