バリウムの副作用による症状は?腹痛になった場合は注意が必要

人間ドックや検診で胃透視をしようとすると、必ず検査技師から差し出される「バリウム」。あの何とも言えない味とドロドロした触感には、毎年のことであるとは言ってもなかなか慣れることができません。

いったいどうして、バリウムを飲まないと胃の検査はできないのでしょうか?

今回は「バリウム」の性質と作用につい徹底解明して、バリウムとの上手な付き合い方を紹介してみましょう。

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バリウムとは?

バリウム 副作用 症状 腹痛
胃透視の時に使われているバリウムは正式には「硫酸バリウム」と言われるものです。もともと無味無臭の物ですが、医療用には飲みやすいようにかすかな甘みを付けてあります。

飲んだバリウムは、胃液や腸液などの消化液で溶かされることないので消化管から吸収されることはありません。

また、バリウムはX線を吸収するのでバリウムを飲んでからX線を照射すると、バリウムが口からのど、食道、胃、十二指腸へと流れていく様子を鮮明に見ることができるのです。

そしてその流れ方から食道や胃、十二指腸に狭くなっている部分は無いかを判断し、また身体を回転させることでバリウムが粘膜にどのように付着していくかを見て、潰瘍やポリープなどの発生を見つけることができるのです。

副作用による症状は?

バリウムを使ったバリウム化合物は、実は毒性のある「劇物」として指定されていますが、胃透視の際に使われるバリウムはそのような毒性が無いと判断されて、劇物指定から外れています。ですが、バリウムを飲むことで以下のような副作用の症状が現れることがあります。

頭痛、めまい
胃透視の際の造影剤として飲む医療用バリウムは、バリウムに硫酸を化合させたものですが、もともとは金属です。そのためその金属成分にアレルギー反応を起こしてしまい、頭痛やめまいを感じてしまうことがあります。

吐き気、おう吐
これらの症状もアレルギー反応の一種として出現します。また、胃透視の際にバリウムを飲む前に服用する「ブスコバン」という薬品がこのような症状を引き起こすことがあります。ブスコバンは副交感神経の働きを遮断して、胃腸の動きを抑える作用を持っています。
その結果副作用として吐き気を感じたり、ひどい時にはおう吐したりすることもあります。

ショック症状
上記のような症状がひどくなると、アナフィラキシーショック状態に陥ってしまうこともあります。顔面蒼白になり血圧が低下したり、チアノーゼを発したり、顔面や咽頭が腫れてしまい呼吸困難に陥って意識を失ったりして、最悪の場合は死に至ることもあります。

腹痛
上記のようなアレルギー反応の症状が出なくても、多くの人が感じる症状は腹痛です。これは飲んだバリウムが腸内で固まってしまったことから発症します。いわば急激にお腹の中に硬い便が溜まった状態になるので、痛みが出るのです。

腸の穿孔
腸内に入ってきたバリウムが器官に影響のないような形に固まってくれればよいですが、長さのある腸の中を流れてくる間にどんな形になってしまうかは、想像もつきません。そしてもしその形がゴツゴツしたものや先の尖ったようなものになってしまったら、その先端で腸壁を傷つけたり破ったりする可能性が出てきます。

腸閉そく
バリウムが腸内で固まって腸をふさいでしまうと腸閉そくを起こしてしまい、重症な便秘や強烈な腹痛に見舞われることもあります。

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腹痛になった場合の注意点と改善方法は?

バリウムを飲んでしまった時には、少しでも早くバリウムを体外に排出する必要があります。胃透視の検査終了後に下剤を渡されるのはそのせいです。

そして下剤を飲む時に「コップ1杯の水で下剤を飲んでください」と言われるのは、水分をたくさんとることによって、排便を促す効果を狙っているからです。

でも、胃透視の検査を受けた多くの人が「なかなかバリウムが出てくれない」と悩んでいるのも事実です。

では、そのような状態になった時にはどうしたら良いのでしょうか?

追加の下剤を飲もう
病院からもらった下剤だけではバリウムが出きらない感じがする時は、追加の下剤を飲む必要があります。市販品よりも病院で処方される下剤の方が効き目が高いので、病院の診察を受けましょう。

水分をたくさん摂ろう
水分をたくさん取ることは、便通を促進する効果があります。意識的に水分を取りましょう。

油や水溶性食物繊維を積極的に摂ろう
脂は腸壁をすべりやすくする作用を持っています。サラダ油やマヨネーズを使った料理を食べましょう。また水溶性食物繊維にも同様の効果があります。こんにゃくやわかめ、寒天などを摂ってみましょう。

バリウムが出てしまうまでアルコールは禁止
飲酒は胃腸に負担を掛ける可能性があります。バリウムがしっかりと出てしまうまでは、禁酒を心掛けましょう。

まとめ

健康診断では避けて通ることができない胃透視ですが、バリウムを飲むことに抵抗がある人は、もし可能であれば胃カメラに変更してもらいましょう。

それならば、胃透視後のお腹が張る、便が出ないなどの症状で悩む必要は無くなります。ただ胃カメラの際には麻酔を使用しますので、麻酔が効きやすい体質の人は検査後もしばらくはフラフラした状態が続くことがあるかもしれません。

いずれにしても、身体の中を調べる、という作業には何らかのダメージが付き物だということは言えるでしょう。

でもここを頑張ることで自分の身体の健康状態をきちんと把握できますし、もしかすると病巣の早期発見もできるかもしれません。

一年に一度の検診です。頑張って受診しましょう。

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